ムニエルブログ

江戸川区在住のアプリケーションエンジニア


アリとキリギリス・モダニゼーション

あつい夏、はたらきもののアリたちは、冬のたべものをたくわえるために汗をながしてはたらいていました。

いっぽうのんきなキリギリスは、すずしげな顔でバイオリンをひいています。

「なにをそんなにいそがしそうにしてるんだい。ながい人生、たのしくいこうよ」
アリたちは、無言でたべものをはこびつづけました。

やがて冬がきて、あたりは雪につつまれました。

アリがのんびりごはんをたべていると、キリギリスがやってきました。

夏のあいだあんなにようきだったのがうそのように、やつれたかおをしています。

「たべものをわけてくれないか……しばらくなにもたべてないんだ」

アリはなやみました。

わるいのはあそんでばかりいたキリギリスで、たべものをわけあたえる義理はないはずです。

しかしここでキリギリスをみごろしにしては、せけんからつめたいやつだというレッテルをはられてしまいます。

アリはせけんていをきにして、たべものをわけてあげました。

「ありがとう! きみは世界一やさしいアリだ!」

たしかに、キリギリスにとってはこころやさしいアリにみえるでしょう。
しかしアリのはらのうちには、たべものとはべつのなにかがたくわえられているのでした。


イソップえほん (10) アリとキリギリス

イソップえほん (10) アリとキリギリス